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cube cube
2022

私たちは毎日水に触れている。

水は様々なかたちで現れてくる。水を触るときに、目には見えない世界に入ったような感じがする。水に入ったものは屈折によって微妙に歪んでいるのが見える。また、水は透明にもかかわらずその中から些細な力で寄り添ってくる。

水に入ることで特徴が変わるものがある。塩や砂糖のような粒子は水中に沈むと消えてしまう。スポンジのように内部に無数の孔が空いたものは水に浸すと膨らんでいく。水はいろいろな物質に変化を起こしている。

日常生活で私たちはそれらの変化に慣れてきて媒介とした水の存在に無視してしまった。そのため、私は水をテーマに制作に取り組むことにした。生活の中で無意識に水に触れたことを少し抽象的な立方体で表現したいと思う。これらの立方体は生活に溢れているものの事象である。水に触れ合うたびに何かが起こる。

この作品を通して、水に関する思い出を呼び起こすと考えている。

​溶けていく

浮いたり沈んだり

動くcube

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